Author Archive

BRODY@ggg & Rocket

水曜日, 2月 11th, 2009

2月2日18時21分数寄屋橋交差点。Neville Brodyのトークショーを聞きにgggギャラリーに向かう。Neville Brodyと言うだけで年齢が分かるかもしれないというぐらい、学生時代は時の人だった。Fontographerで作った文字を駆使してグラフィックを生み出し、「フォント」という言葉をクローズアップさせ、間違いなく文字に興味を持つきっかけとなったうちの一人。

左:学生時代に買った『The Graphic Language of Neville Brody』。手頃な価格で手に入れることができた作品集。右:ggg主催のトークショーのフライヤー

想像していたよりも若い世代が集まった会場に入って来たBrody氏は、少し時の経過を感じさせるが、眼光の鋭い感じは健在。でも、「眠たくないか?寝てるんじゃないのか?」と聞いたり、しんと静まった会場で携帯電話が鳴ったかと思えば、陽気に「Hello?」と電話に応えてしまうユーモアでも観客をひきつけてくれる。

スライドで紹介される作品は、一瞬落ち着いた感じに見えたが、やはり文字の魅力や見せ方を熟知していて、大胆さがより洗練された感じがした。これまでのように要素にあえて動きをつけて生み出す躍動感とは違い、写真と文字との対比や、フォントウエイトのコントラストや文字のエレメントを大きく扱いビジュアルイメージとして展開するなど、ストレートな表現が多く見ることができた。Times紙のリニューアルプロジェクトなどは、強いロゴや見出しと明快なレイアウトで、それらの傾向が集約されたプロジェクトに思えてとてもおもしろかった。(なんと言っても読ませるための新聞という媒体にBrodyが取り組んだというのがうれしい!)

また、作品の中からは特にパッケージやエディトリアルといった作品を多く紹介し、AD&Dアニュアルに代表されるようなリアルなもの、手で触れることができる工夫、仕掛けを取り込んだ作品を、繰り返しphysicalというキーワードで説明していたのが印象的だった。ポスターをはじめとする平面作品が多い印象があったが、これまで平面の中で展開されていた立体的な表現が、徐々にパッケージやエディトリアルなど、リアルな世界に結実した感じがした。

後日、Rocketで行われていたNevil Brodyのギャラリー「Brody@Rocket」のにも出かけてみた。プレゼンテーションで紹介されたようなエディトリアルやパッケージの作品はなく、ポスター作品のみの構成となっていたのが少し残念だったが、これまでの作品を一覧できる展示となっていた。解説によれば、人気を博したがためにイギリスでは活動の場を失い、日本をはじめ海外での活動が主になったようだが、今回の滞在でも日本企業でプレゼンテーションが行われたようで、まだまだいろいろな活動が展開されそうな気配だ。

左:Brody@Rocket会場の表参道Rocket。2009年1月31日から2月10日までポスター展が行われた。右:Brody@Rocketのフライヤー。

関連:Typo Berlinでのプレゼンテーションの様子
Neville Brody – Where’s The Beef?

Neville Brody: role/play

(さらに…)