Archive for the ‘Den Haag’ Category

住まいへ移動

日曜日, 9月 5th, 2010

9月1日にアパートに移った。ハーグの中心からトラムで約10分ぐらいのところ。ここは間借りしているので、残念ながら部屋の中はあまりお見せできません。貸し主が海外で働く今年末までの間ここに住みます。ここに来る2日前、貸し主の女性とご両親とお会いし、使い方などを伺った。部屋は3階建ての屋根裏部屋(実質4階部分)で、建物は100年以上は建っているそうです。人生で初めて2階以上に住むことになりました。これまで平屋もしくは1階いにしか住んだことがないので階段というものに慣れていない。それなのにここの家は階段が梯子並みにとても急でうっかり踏み外すと大変なことになりそう。また新たな住まいを年末までに探さないといけないという課題がありますが、とりあえずここを拠点にハーグでの生活を本格的に始めます。

左:屋根裏部屋からの眺めは気持ちいい。周囲に特に高い建物がないので、空が広く見渡すことができる。 右:たまたま家の前でも修繕屋さんが治していた。3階まで組まれたこの高い足場を15分くらいで片付けて帰ってしまう。こうやって100年以上も長く保ち続けているのでしょうね。

部屋の使い方を聞いて一番驚いたのが、給湯器の種火をつけっぱなしにしておくこと。日本だったら考えられません(よね?)。何度も聞きましたがこれがオランダスタイルだ、と。セントラルヒーティングと聞いていたがこれも大きなガスストーブがあるのみ。湯沸かし器と同じ要領で、ちょっと出掛けるぐらいでは消さないらしい。絶対大丈夫だから安心してと言われた。

左:室内にあるガス給湯器。種火はつけっぱなし。 右:リビングにあるガスヒーター。湯沸かし器と同じ要領でつける。9月初旬なのに早速使った。

3日後に日本から送った荷物が届いたが、ブザーが鳴って早く降りないと、とっとと帰られたら困るので慌てて出たら早速ズドドドドっと階段から落ちた。まず一回目〜という感じ。さて年末までに何度やらかすことやら。

左:北方を見ると朝焼けの中をスキポール空港からと思われる飛行機が四方八方に散らばって行く。ほうき星のようで綺麗だ。右:反対側の窓から見た夕日。

ハーグ散策(2)

月曜日, 8月 30th, 2010

そもそもハーグの概略について紹介しておきます。オランダの首都はアムステルダムですが、政治の中枢機関はハーグにあります。女王陛下もハーグに住んでおられます。人口は約50万人ほどの街だそうで政治の中枢機関があるわりにはそれほど大きな街ではありませんが、王宮もあるせいか格式を感じます。

アムステルダムからは電車で約50分、アムステルダム(スキポール)国際空港からは30分くらいのところにある。近くにScheveningen(スヘフェニンゲン。世界珍名などでよくスケベニンゲンと言われ取り上げられる)という砂浜があり、北海に面しています。街中はトラムという路面電車がめぐり、市民の重要な足となっています。アムステルダムにも王宮があるそうですが、陛下はこちらに居られるそうだ。

左:Haag Centraal駅ビル。ハーグにはもう一つ大きなHaag HSという駅があるが、アムステルダムやスキポール空港へは、学校から近いこともありこちらの駅を利用することが多い。右:街中を走るとラム。

昨日歩いたところはクラシックな街並が続いていたが、今日は反対方向に出てみた。こちらはハーグ・セントラル駅に近く繁華街になっているようで、デパートや電気店などが沢山ある。今日は日曜日で朝はミサの関係なのかどこも開くのが12時から。朝から張り切って出掛けたのにスーパーしか開いていない。街中もほとんど人は出ていない。マーケットなどの様子を探りながら、どこに何があるのか、どんな雰囲気なのかを探して行く。旅行だったら行き当たりばったりでも良いけど、一年暮らすとなるとどこに何があるかは知っておきたい。いろいろと探してみるが、街に出ている看板はほとんどオランダ語で、パッと見ただけでは何を書いているのかさっぱり分からない。中の様子と外の看板をリンクさせて憶えて行った。こりゃちょっと時間がかかりそうかな。

左:日曜日の11時頃。ガラーんとしたハーグ中心街。人が入らないように撮っているのではなく、日曜日はお昼過ぎまで人がいない。右:ハーグの中心には高層ビルも建っている。

翌日は午前中は日本大使館へ在留届やアポスティーユ付きの戸籍謄本の英訳などを引き取りに行った。在オランダ日本大使館は国際司法裁判所近くにあり、周囲は他国の大使館が並んでいる。中心から少し離れているので、周囲も住宅地が多く静かな場所にある。

左:住宅街はレンガ造りの街並。右:途中で見つけたローマ数字。1000(M)+500(D)+300(CCC)+50(L)+40(XXXX)+3(III)=1893

左:在オランダ日本大使館。右:日本大使館向かいには国際司法裁判所があります。

毎日降ったりやんだりの日が続く。雨が降り出すと急に気温が下がり、日が出ると温かくなる。雲の流れは早くコロコロと変わる天気に上着を着たり脱いだり傘をさしたりしまったりと忙しい。

Hallo! Den Haag/ハーグ散策(1)

土曜日, 8月 28th, 2010

着いてすぐに寝てしまった初日。朝から雷雨になってその音で目が覚めた。ゆっくりめに支度して、前の日に何も食べていないので散策がてら早速カフェへ。ホテルの近くにSt. Jacobs教会というのがあり、その近くには多くのカフェが集まっている。ハーグはとにかく寒い。東京が35度前後だったのにこちらは最高気温が16〜7度。まず温かい飲み物を頼んでメニューとにらめっこ。さぁここからが大変、全てオランダ語で書いてある。いくつか英語に近い素材が書いてあるサラダとクラブサンドを頼んだ。

左:ホテル近くにあったカフェ、‘t Goude Hooft。 右:朝早いからか(といっても10時過ぎ)中は静か。とても雰囲気がいい。皆さんどちらかというと外が好きなよう。

料理が来るのを待つ間にまたにわか雨。だんだん強くなってきて、街行く人がどんどんカフェの中に退避してくる。オープンスペースに居た人もテントが雨に耐えられなくなってきて、どんどん中に入って来てすっかり中がにぎやかになった。

しばらくして料理が出てきてやっぱりという感じ。味はおいしいんだけど、塩っぱいし量は多いし、一つ食べきるのはかなり辛い。目の前をトラムや自転車が走ったり通行人が雨の中を走って行くのを見ながらゆっくりと食事をとる。まだまだ落ち着かないのでキョロキョロしてばかり。

左:クラブサンド。量もこんなに要らないんだけど…。右:土曜日なのに外は閑散。

カフェを後にして街中を散策。ハーグのことはあまり調べずに来たしガイドブックにもそれほど書かれてないので、歩きながら見た方が分かりやすい。東京のことを思うと街は閑散としているように思える。今日は土曜日というのにそれほど人もいない。そのわりにカフェや店の数は多くて大丈夫なのかと心配するぐらいある。

それにしても街は綺麗。どこも石畳やレンガの建物が続き、教会もいたる所にあって鐘の音が響いて気持ちいい。あまりにも日本と違うのでテーマパークにでも来たかと思うぐらい。このあたりはギャラリーも多く、文化的にも面白そう。古いんだけど古さを感じない品がある気がする。

左:St. Jacobs Church(聖ヤコブ教会)。このタワーは街のランドマークになっている。右:ハーグ市街の案内サイン。上にあるのはコウノトリで街のシンボル

今日は降ったりやんだりの天気。雨がやむんで気持ちいいぐらいの青空が広がったと思えばまた急に暗くなって突風も吹いてくる。お店の人に聞いたら今のシーズンはいつもこんな感じで、すぐに終わるそうだ。

左:夕暮れのBinnenhof(ビネンホフ:国会議事堂)。右:雲も日本と表情が違いオランダ絵画のよう。

さよなら日本。

金曜日, 8月 27th, 2010

11時40分成田発スカンジナビア航空984便で10時間45分のフライトでまずはコペンハーゲンへ。旅費節約のためOPEN FIXチケット利用するため直行便はあきらめこのルートを選んだ。予定通りに着き2時間待つあいだ空港内を散策したあと、アムステルダム(スキポール空港)行きの便にのりかえてオランダに入る。到着は現地時間で午後7時40分頃だったがまだ明るく夕方ぐらいのよう。ここで入国の際にビザ無しで長期滞在だったのでいろいろと聞かれるのかと思い書類を用意していたが、コペンハーゲンで見せたパスポートチェックが最後だったようで、何も見せないままあっさり外に出ることができて拍子抜けした。コペンハーゲン→アムステルダム間の席がエンジンの真横でうるさく疲れていたので、スキポール空港はダブリン行きの時にでも見ようと思い、ハーグ行きの電車を探す。

左:成田発コペンハーゲン行きSK984便 右:おそらくシベリア平原あたりの飛行機からの眺め。日本でこういう景色はお目にかかれそうにない。

左:コペンハーゲン空港で目にしたサイン。日本語も明朝系で合わないと思ったが、中国語はなんでこういう書体が選ばれたのか不思議。 右:閑散としている空港内。国際空港だけど地方空港並みの閑散さ。

スキポール空港の地下からデン・ハーグまでは急行で約30分。車窓からは夕暮れに果てしなく田園風景が広がり、日本とは別世界。ああ来ちゃったなぁという感じ。ハーグに着く頃にはほとんど日も暮れて、トラムでホテルまで移動。ホテルには午後9時半に着いたが、日本時間では午前4時半。とりあえずすぐ寝る。若かったら散策に出たでしょうけどねぇ。