ATypI Dublin 2010 / Preface(1)

8日から12日までの5日間、ATypI Dublinへ向かうため朝の始発トラムで出発しアムステルダムのスキポール空港へ。2回目のタイプデザインコンファレンスで、ATypIへは初めてとなる。ヨーロッパ内での移動は初めて。少し緊張している。スキポール空港から格安航空のAirLingusを使ってアイルランド、ダブリン空港へ約一時間半。ここのサイン表示は、アイルランド語と英語の併記で、大きさに優劣は無くアイルランド語は白、英語はグリーンで表示されている。

左:スキポール空港のサイン。右:ダブリン空港のサイン。個性がハッキリしていておもしろい。

空港からシャトルバスで30分ほどで中心部に出る。下調べせずに来たのでついてからホテルへの行き方が分からず、案内所に良いって地図をもらい外に出て広げていると、おばあさんが近寄って来て道に迷ったのかと聞いて下さった。到着してすぐにやさしさに触れると少し安心する。Christ Churchにあるホテルにチェックインを済ませて、会場までバスかタクシーかで行こうかとも思ったが、街中を散策しながらいくのも良いと思い、歩いて行くことにした。 オランダに来てまだわずかだが、ハーグと比べると街の様子も違うように感じる。昨日はアムステルダムにも行ったが、ハーグはやはりまだ小さい街のようで、ダブリンの方が大きくて人も多くにぎやかだ。 会場は中心から15分ほど歩いたところにあるDublin Institute of Technology、通称DIT、ここで会期5日のうちの前半のPreFaceと言われるプログラムが行われる。例年前半は書体制作や技術に関するワークショップが多いが、今年からはややジャンルを広げデザインのプレゼンテーションも多く行われるようになった。また、TypeConと違ってATypIは複数のTrackがあり、同時にいくつかのプレゼンテーションが開催される。タイムテーブルを見ながら気になるプレゼンテーションをチェックし教室に向かう。

最初の二日の「Preface」の会場となったDublin Institute of Technology。

今年はWeb Fontに関するプレゼンテーションが多い。合計10本近くあるのではないだろうか。いくつかは見たが内容が同じものも多く、多言語書体の設計や、アイルランドのフォント事情などを優先してみるようにした。また、今回もフォント制作に関するプレゼンも多いが、これらはTypemediaの授業でも習うと思ってほとんどパスした。インドの書体や書体のレジビリティーに関するプレゼンテーションをチェック。途中のコーヒーブレークでTypeConで会った方と挨拶したり、隣の席になった方と話をしたりした。 ATypIは基本的に朝以外の食事がほとんどついていて、ランチは近くのホテルに用意されていた。会場でも隣り合った方々と話をすると思わぬ話が聞けたりする。いきなり書体デザインやタイポグラフィーの熱弁が始まったり(かなりざわついていて聞き取りにくいが)おもしろい。中には国連から多言語表記のパンフレットなどを編集するために言語のことや文字のことについて情報を聞きに、2年に一回は来ているという参加者もいた。最近はラテン文字圏だけでなく、アラブ圏やインドから来られる方も多い。

数々の講演が行われる。右はシアトルTypeConで知り合ったEben Sorkinさん。違うコンファレンスで久しぶりに再開してお話できるのも楽しみの一つかもしれない。

夜はパーティーが開かれて、親睦会が行われる。今年は日本から来られた方も何人か居て、小林さんをはじめ、筑波技術大学の劉先生、フォントワークスや、韓国のYuun Designなどから書体を出しているKOKINさんと合流して韓国料理店で夕食を共にした。アジアでもこういうイベントが開けないかとか、日本の書体事情をどのように海外の方に紹介するかなど皆さん熱い思いを語り合った。

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