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新薬師寺への散歩

火曜日, 4月 22nd, 2008

松寿堂をあとにして、少し早歩きで新薬師寺へ。一番気温が高い時間にさしかかり、だんだんと汗ばんでくる。蕾が膨らみ始めた藤の花を見ながら近道らしき小道を抜け、少し高台となったところに出ると、ひっそりと「新薬師寺」がある。思っていたよりも小さい。





お堂は正面が閉ざされていて妻側から中に入ると、薬師如来を中心に周囲を囲むように十二神将像が立っていた。いつもの通り本尊に手を合わせてから見るのを忘れて、いきなり十二神将から見始めてしまった。ついつい気がはやる。

パンフレットの表紙を飾る「婆娑羅神」は主人公たる風貌を持っていて、とてもかっこいい。日本の漫画やアニメは仏像に影響を受けているものが多いというか、脈々と流れているというか、この婆娑羅神は大友克洋のAKIRAを思い起こさせるし、東大寺大仏殿の四天王像はガンダムを感じさせる。十二神将はそれぞれの表情の違いがキャラクターを感じさせるところが好きな理由なのだろうかと思う。

全て丁寧に見てから自分の干支の神に手を合わせたがここで大失態。干支の亥ではなく自分の星座の牡牛座とこんがらがって、丑の神に手を合わせてしまった。神将に見抜かれたのか、睨まれている気がした。